2012-09-03

Report on "Reading Mountaineering Book Series1"~山の本を読む会@満月の夜

報告がこんなに遅れてしまいました。
まだまだ、夏の始まりのころ、6月20日の満月の夜のことです。
私たちは、東京・神保町にある旅をテーマにしたカフェ「+cafe Flug」に集まりました!

ご参加いただいたのは10人、そしてHitsujiが2匹、合計12人、という顔ぶれです。
みなさん、山への関わり合い方、交わり方、接し方、感じ方はそれぞれかもしれませんが、それぞれの位置から、山を深く愛していらっしゃる方々でした。

今回のイベントは、山に登ることのみならず、山の本を読むことも大好きなHitsuji2匹が、「みんなが好きな山の本の話も聞きたいね」と思いついたものです。
それぞれが、自分の好きな山の本、大切にしている山の本を持ち寄り、その本について語ってくれました。
好きな一節を朗読してくださった方もいます。

以下、今回話にあがった主な本たちです。

『山を楽しむ』(田部井淳子著 岩波新書)
『山への誘い』(柏澄子著 山と溪谷社)
『まいにち富士山』(佐々木茂良著 新潮新書)
『やまのかいしゃ』(作/スズキコージ 絵/片山健 架空社)
『山のABC』(尾崎喜八、深田久彌、串田孫一、畦地梅太郎、内田耕作 編 創文社)
『オーロラの彼方へ』(星野道夫著 PHPエディターズグループ)
『喜作新道-ある北アルプス哀史』(山本茂実著 朝日文庫)
『リーダーは何をしていたのか』(本多勝一著 朝日文庫)
『いまだ下山せず』(泉康子著 宝島社文庫)
『山で死なないために』(武田文男著 朝日文庫)
『処女峰アンナプルナ』(モーリス・エルゾーグ著 いろいろ)
『みんなちさこの思うがままさ』(池田知沙子著 浦和浪漫山岳会出版局) by Hitsuji-M
『岳人』1997年6月号より「冬山に魅了され、日本の”登山道”を追及する~渡辺斉」(文=遠藤甲太 東京新聞出版局) by Hitsuji-S
『グレートジャーニー』(関野吉晴著 小峰書店 角川文庫)
『白神逍遥』(根深誠著 立風書房)

ちなみに……。
Hitsuji-Mは、『みんなちさこの思うがままさ』を紹介。
自由な精神をもち、山をよじ登り、歩いていた故池田知沙子さんの遺稿集。
彼女のたぐいまれなる研ぎ澄まされた感性に、Mは影響を受け、心打たれているよう。

Hitsuji-Sは、違反をおかし、山岳雑誌『岳人』から。登山家・渡辺斉さんのインタビューを紹介。
インタビュアーは登山家であり作家の遠藤甲太さん。何度読んでも、泣けてくる文章。
登山家の心のうち、登山の残酷さと切ないほどの魅力が詰まっているインタビューです。

ところで、Hitsuji-Sは、この会のあと、ホント”いそがしく”なりました。
みなさんが紹介してくださった本を読んでみたり、再読したり。
それから実は、ご参加にあたって、「山の本以外のお好きな本」についてもアンケート回答をいただいていたので、そんな本にも手を出してみたり。
さらにHitsuji2匹は、松本の古本屋で散財したりもしています。あれからも変わりなく、山のいろんな本を読んでいます。

小さな会ですが、開催してよかったと本人たちが一番満足しています。
またの機会、こうやってひっそりと、和やかに、山の本を読む会を開きたいと思っています。

お集まりいただいたみなさん、心豊かになった一夜を、ありがとうございました。
                                                                                                                     Reported by  Hitsuji-S

みんなで山の本を読んだのは、ちょうど紫陽花が色づく季節でした

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