2013年10月30日に、市ヶ谷のルームにてFULBARI Table(机上講習)をし、11月15-16日に御岳山へ行ってきました。
まずは、武蔵御嶽神社に参拝。神社の裏手もよくよく見学です。とくに境内の裏奥にある太占祭の現場は、一見の価値があるとHitsujiたちは思っています。
太占際とは、鹿の肩甲骨を火であぶり、その割れ方によって今年の農作物の出来不出来を占うもの。大変珍しい祭事だと聞きましたが、秘事として一般公開はされていません。
その後、ロックガーデンを散策し、山岳信仰の歴史に触れました。
そして、今宵のお宿は、御岳山荘。
御岳山は東京から日帰りできる山でありますが、こうやって一泊することで、とても豊かな時間を過ごすことができます。
この日は、星空がとても綺麗でした。
また、山荘では美味しいお食事もいただけます。
写真は、食事のほんのスタートの部分です。
翌日は、朝早くからふたたび武蔵御嶽神社へ。日出山の方向から日が昇り始めました。
武蔵御嶽神社は鎌倉時代までは、鎌倉の方向を向いていましたが、江戸時代になり、江戸の方向へと向きを変えたそうです。ちょうど東の方向を向いているため、朝日を浴びるときれいに輝きます。
境内のなかに入り、毎朝行われる供祭に参加しました。御岳山には24の宿があり、そのほとんどが神主さんが営んでいるものだそうです。そして、御岳神社で毎朝行われる供祭は、御岳山の神主さんたちが交代で行っているものです。
供祭のあとは、境内のなかを見学させてもらいました。担当の神職の方が、鰭崎英朋(ひれさき えいほう)作の『武尊深山跋渉之図』 について、説明をしてくれます。白狼と黒狼2匹を従え歩き進む日本武尊が描かれています。この植物は、茅でしょうか。御岳山にはかつて、茅戸が二か所にあったそうです。宿坊や民家の屋根をふき替えるのに使ったのでしょう。
宿に戻りゆっくりと朝食を食べたあとに、出発します。まずは、日出山を目指します。途中、読図講習をしたり、ヨガをしたり、のんびり歩きます。
そして、つるつる温泉へ向けて下山です。
山を下りたあとに、もう一度地形図を見ながら歩いてきた道のりを振り返ったり、この2日間のことを思い出して、みんなでシェアしました。
FULBARI Seriesは、山の文化や歴史に触れながらゆっくりと山を歩いて、自然に親しんでみようという志向もあります。夏の上高地、徳本峠では日本の登山史、登攀史に触れる旅でしたが、秋は山岳信仰の根付く里山を歩きました。
来年のFULBARI Seriesもこれまでの流れをくみ、いっそう充実させていくことを考えています。
どうぞ、お楽しみに!
Reported by Hitsuji-S
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