さていよいよ、本気合宿も大詰め、最終日となりました!
当初の予定であった栂海新道を日本海まで、というのは、前半に白馬岳に停滞した時点で消えてしまいました。
この時点で、五輪尾根を下ることは、いくつかの情報を重ねあわせて決めてありました。 そうなると、リーダーののりちゃんはルート状況の復習に余念がありません! 白馬の山小屋でみんなでケーキセットを食べているときから、何やらメモを始めて、最終確認をしていました。 さて、のりちゃんのレポートには、いくつかのことが書かれています。
ひとつは、事前の準備について。のりちゃんは控えめに書いていますが、ほんとうにこの準備はみんなたいへんだったと思います。仕事のあと、コツコツと進めてきてくれたのでしょう。
山に登る準備って、ほんとうにいろいろあるんですよね。
そして、食事にも触れています。
我がチームの食事、これ以上ないっていうぐらいの出来栄えです!!!Hitsuji たちの誇りでもあります!
・美味しい
・軽い
・栄養満点
・ボリュームあり
これ以上のことがあるでしょうか。
最後に、最終日のことが書かれています。
ヘッドランプを点けて先頭に立って歩くのは、さぞ緊張したことでしょう。
けれど、そういうプレッシャーに惑わされない歩行ができるように、みんななりました。
では、のりちゃんのレポートをどうぞ!
*****
今回私の担当は、3日目夕飯、4日目朝食の食当、事前の代替ルートの研究、4日目のリーダーでした。 一番大変だったのは、事前の代替ルートの研究でした。 交通手段から、入下山口、行程、テン場、水場、を3泊4日分自分で決めていくのは、時間がかかり、思っていた以上に大変な作業でした。 でもその作業を経験していたおかげで、2日目の停滞日に決定した、今回は栂海新道へは行かず朝日岳から蓮華温泉へ下りるルートを難なくイメージ出来ました。 まずは3日目夕飯から。メニューは大豆肉とたっぷり干し野菜のホイコウロウ定食。天気が良く、テントの外で食べました。
これが、大豆肉を使ったホイコウロウ!
脂っぽい肉を使うよりも胃に優しいように思います。
毎食出てくる乾燥野菜は、なんと、ハヤコさんがディハイドレーターで作ってきてくれました。
3回に渡る本気合宿のたびに!
脂っぽい肉を使うよりも胃に優しいように思います。
毎食出てくる乾燥野菜は、なんと、ハヤコさんがディハイドレーターで作ってきてくれました。
3回に渡る本気合宿のたびに!
乾燥野菜といえどもしっかり乾燥させないと、途中で腐敗してしまうので、湿気の多い東京の夏に天日干しは難しいです。
乾燥野菜を戻した水は、メインの調理に使ったり、スープ出汁にしたり。いい味が出ていました!
乾燥野菜を戻した水は、メインの調理に使ったり、スープ出汁にしたり。いい味が出ていました!
4日目朝食は、真空パックシュウマイ入り汁ビーフン。
ハヤコさんの干し野菜、今回も大活躍でした。ありがとうございました。 本来なら、栂海山荘の避難小屋で広々調理する予定だったので、手間がかかり共同作業が必須でした。 みなさま、ご協力ありがとうございました。
【8月24日・4日目】
朝1時起床、朝食、撤収、ウオーミングアップ。 全員が初めてのルートで、真っ暗闇。 霧の中、「緊張しない、大丈夫」と心に言い聞かせて、2:29先頭を歩き始めました。 今回の目標も甲武信ヶ岳の時と同じく、息が上がらないのんびりペースを保ち続けて歩く、でした。 3:50朝日岳、無事登頂。真っ暗。 4:39吹上のコル、栂海新道への分岐。空が明るみ始めました。
目指した道へは行けなかったけれど、やることやり尽くしたし、
ここにいたるまでにいろんなコトがあって、それとひとつひとつ乗り越えていくなかで
得たことはとても貴重な財産となったし、
だから、とても清々しい気持ちでした!
ここにいたるまでにいろんなコトがあって、それとひとつひとつ乗り越えていくなかで
得たことはとても貴重な財産となったし、
だから、とても清々しい気持ちでした!
つぎの機会こそ、日本海まで歩いて行きたいね!
ザレてたり、ガレてたり、時に池糖が点在する素敵な高原の中を歩き、お花畑あり、湿原あり、獣臭のする森を進み、カモシカ坂と名のつく急坂を下り、真っ青な川も見ました。 大変変化に富んだ、歩き応えのあるルートでした。そして、眺望には恵まれなかったけれど、歩きやすい天候でした。
振り返ると、越えてきた山に朝日が!
木道もたくさん。緑濃くて、ついでに獣臭も濃くて。
大きな声で歌たたり、しりとりしたり、おしゃべりしたり。
ホイッスルに手拍子……。
大きな声で歌たたり、しりとりしたり、おしゃべりしたり。
ホイッスルに手拍子……。
天国のような風景も広がっていて、
五輪尾根もとてもいいルートでした。大満足。
最後に標高差300mの登り返しが!
しかし、ペースを保ちながら、しっかりと歩けました。
しかし、ペースを保ちながら、しっかりと歩けました。
10回の休憩を挟み、12:17蓮華温泉、無事到着する事が出来ました。
ゴール!
もう1ポーズ、ゴール!
温泉に入ったあとは、バスで糸魚川へゴー!
その後、温泉→糸魚川の喫茶店で打ち上げ→北陸新幹線で、事故無く、怪我無く帰宅。
これが、ヒジョーに私たちらしい打ち上げ!
糸魚川の街は、月曜定休が多い上に中途半端な時間だったために、
糸魚川の街は、月曜定休が多い上に中途半端な時間だったために、
ことごとく食事処が開いておらず。
海鮮食べまくりの夢は泡となりました。
けれど、めげません。
けれど、めげません。
喫茶店でビールを注文したら、
マスターが「外のテーブルをどうぞ」「好きなつまみをそこいらで買ってきてね」と言ってくれて、
はい、つまみどころか日本酒まで買いました。
マッキー+Hitsuji-Sのセレクションです。
賑やか大笑いの楽しいひととき。
ハヤコさん、マッキー、ご一緒下さりありがとうございました。 ペースは自分の中では合格。 地図読みが沢山出来ました。 最後まで先頭を歩ききれて、良かったです。
3回の合宿で、ザレ場やガレ場に対する怖さがかなり減りました。これが一番大きな収穫です。 怖さが無くなる事が怖い事だけれど、これからは必要以上に怖がらずに済むと思います。 他にも色々思いは溢れてきますが、とても長くなりそうなのでこの辺で。 最後に ずーっと見守って下さり、時に的確なアドバイスを下さり、このような機会を作って下さったHitsujiさんお二人に、大変感謝しています。ありがとうございました。 いつか又本気合宿で、栂海新道リベンジ、それから代替え案だった飯豊や朝日連峰、薬師岳に行かれたらいいです!Report by 小池教子
なお、最後になりましたが、今回の3回に渡る本気合宿に際して、株式会社アライテント様から、参加者が使用するテント一式(タフライズ3)をお借りしました。最近、ソロテントという言葉も生まれ、ひとりずつのテントが流行っています。Hitsujiたちも長いヒマラヤ登山のベースなどでは、早くから個人テントを使用してきましたが、今回のような登山スタイルの場合は、メンバーでテントを共有したほうが合理的だと考えています。また、毎日毎日他者とテント生活を共有するなかでしか学べないこと、知りえないことも多々あり、それはテント生活の基本を作るのに重要だとも考えています。実際に、参加者3人はテント生活を繰り返すなかで、たしかな生活技術を身に着けていったと思います。 この合宿で株式会社アライテント様から、このように共同のテントを借用できたことは、この合宿の肝心な部分を作り上げるなかで重要な役割となり、心から感謝しております。 また、Hitsujiふたりが使用したテントも、自分たちが普段から使っているアライテントでした。 かつてヒマラヤ登山でもご提供いただいたことがあり、その頑強で合理的な作りには、信頼を置いています。 あらためまして、ありがとうございました。Hitsuji Project