2015-08-26

Report on 本気合宿3 @栂海新道 Day1 白馬大雪渓 (8/21)

ほんとうに、いい夏でした!
本気合宿メンバーのマッキー、のりちゃん、ハヤコさんとHitsuji2匹で過ごした、2015年の夏山。
最後は、栂海新道。北アルプス北部の名峰・白馬岳から日本海へと目指します。

初日のレポートは、リーダーのマッキーこと新井牧子さんから。
安定した歩行、抜群の体力とボッカ力にスピードと申し分ない強さで、私達メンバーを引っ張ってくれました。

スタートは、小雨が降り、けっしてベストコンディションではありませんでしたが、視界がよかったことと、降雨量がそれほど多くはなかったことから判断し、予定通り大雪渓のルートを選択しています。
秋道のトラバースなど不安定な箇所もありましたが、落ち着いて行動できたと思います。
 
テント場に着いたときには、雨具のなかの蒸れや汗もあり、身体が冷えていましたが、風が吹く中、みんなあっという間に確実にテントを張り、すぐにお茶を作って、身体を温めました。
こういう登山の生活技術は、ほんとうに身についてきました。

最後にもうひとつ補足すると、この本気合宿は、山に入る前に必ず全メンバーが集まって、都内某所で白熱MTGをしています。
それぞれが仕事や家族のことなどいろんな日常を抱えるなかで、けっしてラクなことではないでしょう。でも、19時半には集まって、22時まで、みっちりと話し合います。
ルート状況の確認、各係(食糧、装備、医療、気象)からの発表や提案など。
MTGのあと、Hitsujiたち2匹はさらにHitsujiMTGをし、そして今回は、マッキー、のりちゃん、ハヤコさんの3人は、別の日にも集まって、最終のそのまた最終MTGを行なったそうです。装備や食糧の適切な選択と軽量化など、念入りに準備を進めていました。
 
とくに今回時間をかけたのは、代替案についてです。
降雨や視界不良で大雪渓を登るのはリスクが高いので、その場合は栂池高原から白馬大池へとアプローチしようという案。さらには、天候によってはルートそのものを変更することも考え、北アルプスのほかの縦走路と朝日・飯豊連峰のルートを準備しました。
天候によって、ルートや登山の内容を変更するのは、ごく自然なこと。
プランAに固執する必要はありません。プランB、プランCも検討しよう、そして、5人で山を縦走しようというのが、私達の考えでした。
そのためには、「じゃ、いっそのこと、台湾に飛ぶ? 日本の天候には引きずられないでしょ」とか大掛かりなアイディアも出たほど。
 
じつはこの代替案、前回の種池のテント場で、参加者たちから出た話でした。
それが何よりも、Hitsujiたちは嬉しく。
栂海新道というのは、私達本気合宿のシンボルであり、Hitsuji2匹も大好きな縦走路だけれど、それにこだわるのではなく、最後こそ、みんなで力を合わせて、この夏の山を締めくくろうと思ったのでした。
 
はい、前置きが長くなりました。
ではでは、初日のリーダー、マッキーのレポートを読んでください!

******
本気合宿③のMTGは白熱を期し、予定時間では足りなかった。
目指すは4日間に及ぶ縦走であり、ルート想定や全員に伝えるべき事項が多過ぎた。
代替案は3ルートに及び、 食糧は、米14合・お茶15種類・ガス缶7缶の計画を練った。
すべての事項を詰めていった矢先、ダブル台風発生…。
しかし代替案はある‼︎  前線、寒気、台風と読みずらい天気でギリギリまで行先をねばった…。
出発日前夜21:31分、Hitsuji-M氏よりメールが入る。
件名:【栂海新道決定】 であった。
栂海新道にこだわっていた訳ではないが、なんだかほっとした。
 
【8月21日・1日目】
早朝、猿倉荘に集合した私達の頭上には厚い雲が覆っていた。
小雨まで降りだす始末、だんだん重くなるザックを担ぎ歩き出す。
白馬尻山荘に着く頃には、本降りになってきた。  
 
                     大雪渓をバックに、”使用前”の私たち

 大雪渓取付きに付き、スプーン状になっている雪面と点在している落石を仰ぎ見ていたら、雪渓歩きに慣れていない私はビビってしまい、トップをHitsuji-S氏にお願いした。
トップではない安心感もあり、S氏の歩調を真似しているうちに、だんだん雪渓歩きも楽しくなった。
上部に注意しながら、ひと息

雪渓を渡る風は冷たく、栄養補給
 
こんな天候で平日なのに一列で歩く人の多さにもびっくりもした。 大雪渓後はもう秋道になっているが、落石危険も多いらしく丁寧に通過。
その後、お花畑の背後に羊背岩と言うものがあるらしいが、ガスガスで確認出来なかった、無念。
 
                                お花もずぶぬれ……
 


テン場に到着し、さっさとテント設営をしてずぶ濡れになった体をお茶をしながら温めた。 米7合の浸水も忘れず行う。この本気合宿で米炊きを完璧にマスターする課題も秘めていた。 そういえば、スワヒリ語でマジとは水ではないか!

全員でテントに入り、わいわい夕飯を作り、ズーズーお茶をし、しんみり翌日のMTGをしていると体も心も温まった。
やはりこの時間は楽しく和む。この日のテーマは「女子力」について。
マッキーの課題。山で生米を美味しく炊くことは、初日からコンプリート!
夕食のハヤシライスは、市販のルーにリンゴと蜂蜜ペースト、
さらには、マッキーが自宅で(呑みながら)玉ねぎ5個も
きつね色になるまで炒めてきたのが隠し味となっている。
これぞ、「女子力」!

デザートは、サツマイモのマッシュポテトを使って。
干し葡萄は、グランマルニエに漬け込んできてくれた!
「女子力」10倍!
 
やがて、 前線通過の影響か外の風はだんだん強度を上げていった。
しなるテント中、1日目は無事終了した。
 
                                            Reported by 新井牧子

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