1日目、まずは旧御射山遺跡へ。ここには鎌倉時代からの御射山信仰があり、諏訪神社の奥社もあります。流鏑馬の観覧席だったといわれる階段状になっている山肌を見ると、源氏や北条氏たち、それに全国から集まったと伝えられている武士たちが、武術を競っているまぼろしが見えるような気さえしてきます。
その後、八島ヶ原湿原をぐるっと一周。山はすっかり秋の色をしています。
冬にはよく目立つヤドリギは、こんなに緑がある季節だとうっかり見落としそうだったり。そして今宵のお宿は、ヒュッテ・ジャベル。フランス人の登山家であり著述家であったエミール・ジャベルの名を冠しており、古くから登山家や文学者たちが集うところでもありました。
2日目は、男女倉岳(ゼブラ岳)から南の耳、北の耳を通り、車山へ。
霧ヶ峰の山というと、蝶々深山や物見石がポピュラーですが、こちらは中央分水嶺であり、より大きく霧ヶ峰を見渡せるかな……と考え、今回はコチラのルートへ。
田部重治らが愛したという男女倉集落からの登りルートや、山彦谷はあいにくのガスで見渡せませんでした。
田部重治らが愛したという男女倉集落からの登りルートや、山彦谷はあいにくのガスで見渡せませんでした。
最後は、車山肩へ下山。ころぼっくるひゅってのテラスでコーヒーなどいただきながら2日間を振り返りました。いまは亡き手塚宗求さんが建てた宿であり、ここにも長い歴史があります。手塚さんは著述家でもあったので、ころぼっくるひゅってのことや霧ヶ峰のことは、彼の著作でも読むことができます。
FULBARI Seriseは、初めて登山をする人にとっても参加しやすく、また登山の楽しみを知ってもらえる場であり、かつ長く登山を続けてきた人にとってもあらたな発見があったり、登山の深みに触れられるような、そんな場であることを目指しています。
だから、私たちHitsujiにとっても、FULBARIでは、つねに新鮮な出会いがあります。
私にとっても、今回もまた沢山の新たな出会いがありました。そのうちのひとつをご紹介すると……。
ヒュッテ・ジャベルのご主人である高橋保夫さんと、短い時間ながらお話できたことです。
高橋さんはいろんなことを話されましたが、そのなかで、登山は、山は、人生を豊かにしてくれるものである、だからこそ、深く深く関わりなさい、そうおっしゃってくれたように私は感じました。
FULBARIの場で、こうやって山の大先輩の言葉を聞くことができ、またご参加の皆さんと霧ヶ峰を2日間かけて歩き、自然や歴史を感じることができたのは、とても仕合せでした。
さて、次回のFULBARI Tripは、12/6(土)~7(日)に高尾山周辺の山域で予定しています。
首都圏からは日帰りで気軽に訪れることができる高尾山ですが、2日間かけてじっくりと歩きます。宿坊に泊まったり、行にも参加させていただく予定です。
後日、このブログにてお報せしますので、ご関心のある方は、ぜひお集まりください。
また、難航中のHitsuji Art Projectについても、鋭意努力し、進めていこうと思っています。フツフツとHitsuji 2匹のアタマとハートのなかで煮えたぎる、創作への思い。いつの日か、形にしたいと考えています。
どうぞこれからも、Hitsuji Projectをよろしくお願いいたします!
Reported by Hitsuji-S
0 件のコメント:
コメントを投稿